小説版ノススメ【2/2】

 2003/02/10 

シュラト

エニックス版と角川版の比較

先に刊行されたエニックス文庫版と、
数年後に加筆修正を経て刊行された角川スニーカー文庫版について、
気付いた範囲で違いを書き出してみました。
できれば、両者を読み比べてみることをおすすめします。

刊行年

エニックス版の刊行は1989~1991年。
アニメ版の放映が終了する少し前に第1巻が出ました。
スニーカー版は、著者のあかほりさとるさん(文芸担当)が
他にもいろいろとお仕事をして、名前も売れてきた1995~1996年に刊行。
ただし、どちらも第6巻で止まっています。

タイトルロゴ

エニックス版ではアニメ版と同じでしたが、スニーカー版では、
新たに作成された(?)手書き文字風のデザインのものが使用されています。
前者のかちっとした方を「メカもの風」とするならば、
後者は「伝奇ロマン風」?
小説版の雰囲気には、この後者の方がより似つかわしいと思います。

表紙イラスト

どちらもアニメ版からおなじみの奥田万つ里さんですが、それぞれ書き下ろしです。
奥田さんの絵は、スニーカー版の表紙の頃がいちばんお気に入り。
線や色遣いが柔らかくて優しいので。
ところで、エニックス版第4巻の表紙に描かれているのは
ラクシュ・レンゲ・ヴィシュヌ様だと思っていたのは、やっぱり私だけでしょうか。
(正解はサティさん。あのかんざしに気付くまで時間がかかりました)

口絵&挿し絵(敬称略)

エニックス版
  • 口絵:奥田万つ里
  • 挿し絵:沢田翔(1~5巻)&美崎猛(6巻)
スニーカー版
  • 口絵・挿し絵:佐野浩敏

タントラ

エニックス版ではルビがふってありますが、スニーカー版ではそれがなくなりました。
すっきりしましたが、少し残念な気もするなぁ。

「シュラト」の漢字表記が「修羅人」

アニメ版とエニックス版での「秋亜人」という表記は
「視聴者の裏をかくための無理矢理な当て字」だったそうです。
「かなり気になっていて、改訂版(スニーカー版)にあたり
全面的に改めさせてもらった」とか(第6巻あとがきより)。
こちらの方が自然で、私も気に入っています。

本文

エニックス版は、あかほりさんの小説デビュー作ということで、
それなりにちょっと読みづらいところもありました。
スニーカー版では全体的にかなり書き直されて、だいぶ読みやすくなっています。
時々気になるところもあるけれど、読み手と書き手の好みや癖の相違でしょう。
ただし、スニーカー版はやたらと誤植が多い!
いちばん笑えたのは、第3巻第2章の
「ダンは真っ黒な髭(ひげ)と瞳の持ち主で(以下略)」というところ。
ちなみに「髭=鼻の下のひげ。口ひげ」だそうです。正しくは「髪」のはず。
他にも、改稿の段階で生じたミス(?)らしきものがいくつかあるのですが、
私の気のせいかなぁ。初版以降ではちゃんと訂正されているといいな。
ミスといえば、第1巻ラストの挿し絵でもひとつあります。
レイガが描かれているはずのところにレンゲがいる、あれです。けっこう有名。
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