人物考察:龍王アナンタ
2003/10/27最古参のリーダー格 よみがな:りゅうおうーー 所属:八部衆 神甲冑:龍 武器:槍 触媒:炎 必殺技:龍王火炎戟etc. 1万年前の「大戦」の末期に、 獣牙三人衆の封印やシヴァ宮への突入に携わった八部衆のことを、 当サイトでは「先代八部衆」と称しています。 また、そのメンバーは以下の8人です。 龍王アナンタ|修羅王シュナ|夜叉王ラーマ|天王スーラ| 迦楼羅王カーマ|那羅王シーター|比婆王ジャフヌ|闥婆王マカラ ちなみに、アナンタは小説第4巻序章、 その他7人については、第5巻第2章にて初めてその名が明らかになりました。 アニメ版しか知らなかった頃は、彼らのことを 「わかりやすい勧善懲悪の世界に生きていた、平和な戦士たち」と思っていました。 仲間同士で、しかも目的は同じ「ヴィシュヌ様をお救いする」なのに 哀しい戦いをしていたシュラトたちに比べたら、 8人そろって力を合わせていられたのだから、戦いは辛くとも頑張れただろう、って。 また、去来霊視光では、 そのうちの何名もがアカラナータに倒されていく姿が映し出されていたし、 当時のアニメ誌やムック等でも、 彼らに関する「修行不足」とのコメントがちらほら見受けられます。 その影響もあって、大したことのない人たちだったんだ、という印象も抱いていました。 でも、小説版では、天空界にはもともとデーヴァもアスラもなかったことや、 「大戦」が単純な善vs悪の争いではなかったことが明らかになっているんですよね。 彼らの果たした使命の意味や重みもまるで違います。 それを読んでから、彼らに対する見方は大きく変わりました。 自分たちよりも上位に属する十二羅帝や八大明王の面々から アスラに寝返っていく者が出るのは、どんな気持ちだったんだろう。 きっと、大勢いる一般神将の中からも、 黒のソーマに魅入られてしまう者が後を絶たなかったと思うし……。 この人たちも大変だったんだよね。 戦乱のさなかに生まれて(?)辛い戦いをしてきて、それでも最後まであきらめず、 ついには天空界の平和を取り戻した、すごい人たちなんだよね。 「平和な戦士たち」なんて思ってしまって、ごめんなさい。 さて、龍王アナンタは、そんな彼らの最古参にしてリ…
人物考察:ミトラの従者 カーリー
2003/10/20ルドラ神族の末裔 武器:大鎌 ミトラ様とともに幻惑の森で暮らしていた少女。 「大鎌を使いこなす」「髪も大きな瞳も鮮やかな赤」と設定もなかなか派手なので、 最初は単なる「彩り」なのかと思っていました。 ところが、インドラ様やシヴァ様と同じ、 ルドラ神族の末裔であるという衝撃の事実が発覚(第4巻)! あれにはほんとうにびっくりしたなぁ(ごめん、なめてたよ……)。 彼女は美少女だそうだけど、読んでいて感じるのは、 お顔のつくりがどうこうというのよりも、野生の美とでもいうのかな? 俊敏な身のこなしから来る、しなやかな美しさ。 何となく、「少年忍者」といったイメージがあるのです。 「少女忍者」とか「くノ一」ではなくて。 (余談ですが、くノ一って本来は色仕掛け担当要員だったと聞いたことがあります。 だったらサラスがそれっぽいかなぁ) エニックス版第4巻の口絵で着ていたのも、和服のように右前のものだったので、 ますますそんなふうに感じてしまいましたよ。 そうそう、ミトラ様との関係は一応「主従」なのでしょうが、 父娘あるいは兄妹のような雰囲気があって、それがとてもいい感じなのです。 実際、マユリとガルーダが幻惑の森を訪れるまでは、 この2人は家族のように暮らしていたと思いますし。 あと、ミトラ様への絶対的な信頼感が、 「ミトラ様からすれば転法輪なんか大したことないですよね」 (第2巻第3章)のように、台詞の端々に表れているんですよね。 そういうところが可愛くて仕方ないです。 この子はまだまだ謎が多くて、本人すらも、 例えばルドラ神族の特性やその過去をどのあたりまで把握しているのか、 今のところはっきりしていません。 それでも、とにかく素直でお気に入りです。口の悪さも込みで。 そして、 「もし、ミトラ様が修羅王のために命を落としたとしたら…… あたしはやっぱり修羅王を恨んでしまうだろうな……」 (第5巻転章)という台詞(独白)がとても好きです。 吉祥の泉に身を投げたラクシュや、 シュラトをかばって倒れたサラスのように、 命を賭けても守りたいものがあるというのはとても素晴らしいことです。 ただ、こういった展開を積み重ねた場合、 下手をすると安易に自己犠牲を美化…