人物考察:創造神ブラフマー

 2003/08/25 

シュラト 人物考察

伝説の神

  • よみがな:そうぞうしんーー
  • 声:小林清
須弥山に住まう伝説の神にして「創造」を司るお方。
同じ三神のうち、「大戦」時に調和神となったヴィシュヌ様は、
それ以前は(ソーマ力はともかく)一介の天空人にすぎなかったことが伺えます。
そしてあのシヴァ様でさえも、
「ルドラ神族に生まれ、破壊神となることを運命付けられていた」
という特殊な背景があるにしろ、その点は同じだと思われます。
しかし、この創造神ブラフマーという人物についてはまだ情報が少なすぎて、
「偉大なお方だったんだ」という漠然としたイメージを抱いている程度です。
小説版の今後の展開では、「大戦」時のエピソードやミトラ様を通じて
もっと具体的なことが明らかになりそうなのですが、どうかなぁ。

第31話において、「大戦」終結直前のブラフマーが
先代修羅王と先代夜叉王を自分の後継者と定めたことが、
彼自身の残留思念によって説明されています。
これって最初から、シュラトとガイの「どちらかが」ではなく、
「ひとつになって」次期創造神、の予定だったのかなぁ。
というか、もしかしたらブラフマー自身も代々の創造神も、
2人分の魂を内包した存在なのかも知れないのですが。
私個人の勝手な願望(ほとんど妄想)としては、
この時ブラフマーは「次期創造神」&「次期破壊神」として2人を選んだ、
という設定を提案したいです。
「人物考察:破壊神シヴァ」でも触れたように、
「創造」と「破壊」はお互いに切り離せない表裏一体の関係にあります。
天空界にはそれぞれを司る神が必要であるけれど、
シヴァは黒のソーマを歪んだ方向に用いて、
本来あるべき破壊神としては機能していない。
そして、黒のソーマの扱いに長けたルドラ神族は、
その王であるシヴァ自身によって滅ぼされてしまっている。
1万年後に異動宮が接近した時、めでたくシヴァとアスラ神軍を倒すことができても、
「正しき破壊神」が不在では、
転生をはじめとする天空界の様々なシステムに狂いが生じるのも時間の問題です。
ブラフマー自身が後継者を定める時期を迎えて、
「創造」とは表裏一体の「破壊」を司る者、つまり「正しき破壊神」の後継者も、
天空界の未来のために同時に定めたのではないかと……。
ヴィシュヌ様やミトラ様あたりからも、
そういう要請があったという可能性もありますし。
そして、これは補足なのですが、この段階では
どちらが「次期創造神」でどちらが「次期破壊神」なのか、
というのは決めていなかったと思います。
「創造」の素質があれば「破壊」の素質もあるはずだし、逆もまた然り、
というのが私の見解なので。

「シュラトとガイが合体して創造神」というアニメ版の結末には、
私は未だにわだかまりを感じてしまいます。
ちょっとゲーマー向けな例えになってしまうのですが、この結末って、
「何かアイテムを取り損ねたorイベントを飛ばしてしまったが故のバッドエンディング」
といった感が否めません。
うーん、一応天空界に平和は戻ったので、バッドではなく準バッド、でしょうか。
ガイは、自分が肉体を失ったことを
それまでの行為の報いとして受け止めているようだし、シュラトも
「それがオレたちの運命ならば、オレはもうガイのために涙は流さない」(第35話)
といっているけれど、もし私がシュラトだったとしたら、
あんな展開じゃ絶対グレる(断言)。
アニメ版放映直後の私はやりきれない気持ちになりました。
あれだけ苦労して、あれだけ傷付いて、それでも最後まであきらめずにがんばって、
その結果がこれですか!と。
あれから随分時間もたったし、スタッフや他のファンの方のコメントを見聞きして、
怒りはもうかなり小さなものになったけれど、でも、
「きっとどこかに真のエンディングが隠されているはず!」
という思いが収まらなくて……。
シュラトとガイ、当人たちも、
お互いを「他人(=自分とは別個の存在)」として必要としていたのではないかなぁ。
一緒にいるのが楽しくて、生涯のライバルと認め合った仲だけれど、
それは「ひとつになりたい」とは違うんじゃないかなぁ。
(いや、解釈は人それぞれでしょうけれども)
それにあの結末、何が気に食わないって、
「シュラトとガイ、2人そろってやっと一人前」って感じがしてしまうことよね。
そうじゃないもん! シュラトだけでもガイだけでも、
十分すごいし、かっこいいんだよ。
そんなわけで、私の理想の「真のエンディング」は、
「シュラトが創造神に、そしてガイが正統なる破壊神となる。
 調和神を継いだラクシュとともに、
 天空界の新たな時代を支える3つの柱となる」
です。
シュラトが創造神となるなら、それに釣り合う破壊神といえば、
もうガイしか考えられないし。
そいでもって2人は、幼い頃の約束どおり、武者修行の旅をするのですよ。
そして時々はラクシュの待つ新天空殿へ帰ったり、八部衆の面々を訪ねたり……。
なーんて、儚い夢でしょうか……。
小説版のラストはこんな展開にならないかなぁ。
うーん、でも、小説第1巻序章のラストで、
シュラトとガイの合体への伏線ともとれるガイの台詞がすでに出ているし、
あかほりさんもあのラストは気に入っているらしいから、やっぱり無理ですかね……。
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