雑誌&付録【6】:新・天空聖典

 2005/06/13 

シュラト 参考資料

  • 「新・天空聖典 『天空戦記シュラト』の世界が何でもわかる超有難い御本」
    (月刊アニメディア 1990年3月号第1付録)
  • 発行元:学習研究社
  • 判型:A5判
ファン必見のレア・アイテムその2。
「天空聖典」同様、とても内容の濃い小冊子です。
あちらの表紙はシュラトだったけれど、こちらの表紙を飾るのはラクシュ。
(セル原画:後藤隆幸)(初出 / アニメディア1989年11月号)
ソーマの泉で祈りを捧げているイメージ、かな?
色も、あちらは寒色系でまとめられていたのに対して
こちらはピンクっぽいベージュと、何となく対になっています。
まず、巻頭のカラーページでは、「CLIMAX FILM FLASH」と称して第35話を再現。
それと同時に、「友情」「愛」「涙」といったテーマごとに
名場面をピックアップしています。
ほんとうに、いろいろなことがあったんだよねぇ……、
絵柄も作画レベルも話によってバラバラだったんだよねぇ……(しみじみ)。
モノクロページの初めにあるのは「HIGHLIGHT STORY & SCENE」
今回は、第26~38話までのアスラ神軍編を掲載。
そうそう、P11の「魔神将」の注釈で
「シヴァの唱える黒のソーマ絶対説の誘惑に負けた、元デーヴァ神軍神将」
と明記されていることに驚きました。
「アスラ=元デーヴァ」って、TVシリーズの頃から設定されていたことなのか。
作品中では特に語られなかったように思うけれど。

さて、「新・天空聖典」の真価はここから発揮されます。
「空白の一年を追う! 八部衆追跡調査」は、
第35話でアスラ神軍との戦いを終えた彼ら(ラクシュ含む)が
第36話で再会するまでの詳細なメモ。
各キャラの行動を、天空暦の13ヶ月で区切って解説しているのですが、
な、何コレ!? おもしろすぎですよ!
例えば、リグ暦1年白の月では、シュラトが「百山一気越え再挑戦・成功」、
ガイが「一気越え成功がうれしくて、二人で精神世界の海岸を走る」とか。ぶははっ。
そうそう、新天空殿のラクシュは、シュラト恋しさに何度も脱走を試みたものの
全て失敗に終わったようですね。うーん、ちょっと可哀想かも。
……ん? 朱の月のところに「育ての親・勢至天、女官長に復帰」って書いてある!
これってパールヴァティ様のこと?
ということは、小説版でも彼女は新たな大戦を生き延びる、ってことかしら……。
あとは、レイガの「体のいい男にせまられ逃げだす」(赤の月)や
ダンの「ヴィシュヌの命日。ワンワン泣く」(紅の月)等、
気になる記述がいっぱいです。
ところで、私がいちばん気になるのはヒュウガ&レンゲなのですが、
やー、2人の1年を追う限りでは、なかなかいい感じではないですか。ふふ。
「ヒュウガに励まされる」(紫の月)とか「レンゲを思い出す」(緑の月)とか、
でも「連絡をとろうとするがやめる」(ヒュウガ:紺の月)とか……。
この「三歩進んでニ歩下がる」感じがたまらなく好きです。
もうね、この2人には、これからもこんな調子で
ジグザグ青春ロードを歩んでいってほしいです。ぜひ。
ただ、このページに添えられた、
レンゲに泣きつかれているヒュウガのカットにはちょいと不満。
だってヒュウガのこの表情、イヤそうっていうか辟易してるっていうか……。
戸惑っているだけなんだよ、ね?
その他のサブキャラ数人についても、最期の台詞(合掌……)とともに
Q&A形式で紹介されています。
「十二羅帝=本来はデーヴァ側の神将」という設定は、
インドラ様に関するQ&Aですでに明らかにされていたのですね。

絵的な資料としては「天空美術館」なんてものもあります。
「1. 初期設定キャラ」に載っている眼鏡をかけたガイが、
ものすごーく好みでときめき。
私のイメージする人間界でのガイは、
この「シニカルなガイ」に大いに影響を受けています。
「2. 初期設定シャクティ」では、ヴェーダに興味を引かれました。
リストバンドタイプやペンダント(?)タイプは、特撮ヒーロー風味でおもしろいなぁ。
また、「3. アニメーター別バリエーション」では、
さまざまなアニメーターによって描かれたシュラト&ラクシュを一堂に展示。
みなさん個性が出ています。
「天と空と界と」、これもなかなかすごい。
「天空界の運行」は、リグ期(混沌)・ヤジャル期(創造)・
サーマ期(調和)・アタルヴァ期(破壊)の解説。
「空也が教える正しい瞑想法」も、まぁ、わりと真面目な読み物かな。
「クウヤの人生名言集」には、思い出し笑いをさせられてしまったけれど。
でも、ここは何といっても「界隈で話題の下帯研究」でしょう、やはり。
下帯(=褌)についての(人間界での)歴史やら種類やら、
いっぺんに知識がつきました。
六尺褌の締め方も、シュラトがモデルとなって教えてくれています。
その決め台詞は「キミもふんどろうぜ」。
ふんどる……ふんどる……(エコー)。
おお、またもや性格診断テスト発見!
というわけで「キミのソーマは何色か?」、はりきってやってみましたよ。
今回はチャート式ではなく、回答が三択で最後に得点を合計する方式のものでした。
(暗算が苦手だと、こんな時は大変です)
「究極の選択」みたいな設問も混ざってるなぁ。
えーと、私は……、あ、「灰色のソーマ」になっちゃった……。
えー、でも、「Q2. 休みの日にするとしたら、次のどれ?」って、そりゃあ
「b. アスラ神軍兵といっしょにする、自由に食べて飲める豪華なパーティー」
でしょう。ねぇ?
「ラクシュとレイガのAR(アフレコ)現場ちくり合戦!」からは、
スタジオの楽しそうな雰囲気がうかがえます。
「心にのこるNG」や「心にのこるアドリブ」もしっかり暴露されています。
また、「STAFFが明かすこ~んな裏話!」では、
あかほりさんがさまざまな情報を公開。
「八部衆も全員、人間界から転生の予定だった」というのは、
ここ以外では載っていなかったのではないかなぁ。
最後に「グッズカタログ」(関連商品案内)も付いて、
ほんとうに、もう、付録とは思えない充実ぶりです。すごいやアニメディア。
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