小説版第二部予想【4】:次期破壊神

 2004/04/26 

シュラト 小説版第二部予想

アニメ版は、破壊神シヴァを倒した第35話で物語は一旦完結しました。
それから1年後の様子を描いたラスト3話(第36~38話)でも、OVAでも、
シヴァ様に代わる新たな破壊神については
話題にすら上らないまま終わってしまいました。
「破壊神=悪の帝王」といった描かれ方をしていたので、
それも無理はないと思います。
しかし、小説版では、
「創造・調和・破壊」の三神はともに天空界になくてはならないことと、
本来の「破壊神」はけっして悪しき存在ではないことを、
さまざまなエピソードから読み取ることができます。
そして、これまでの展開から、
アニメ版では触れられなかった「次期破壊神」が誕生する可能性もとても高いです。
私が小説版第二部でいちばん期待しているのは、実はこのことだったりします。
ヴィシュヌ様やブラフマーたちデーヴァ側の幹部には、
自分の後継者を見守り、育てようという雰囲気があるし、
実際、そのための体勢も整いつつあります。
一方で、現破壊神であるシヴァ様はどうなのでしょうか?
……私は、このお方は、自分が新たなる「大戦」で敗れることなど
これっぽっちも考えていないと思います。
仮に、シヴァ様にも世代交代の時期が近づいていて、
なおかつそれが自覚されているとしても、
その命が尽きる前に、天空界の全てを
黒のソーマで覆ってしまえると考えているのではないかなぁ。
何の疑いもなく。
なので、後継者の育成なんて発想は生まれてくるはずがない。
普通の物語だと、このあたりで、
幹部クラスが下克上を狙ったり派閥争いを始めたりするかも知れません。
でも、そもそもシヴァ様は
別に天空界の覇者になろうとして「大戦」を始めたわけではないのですし、
そんな展開にもならないのではないかと。
ニリハリのようなキャラクターが登場すれば、また話は別ですが。

天空界におけるこれまでの慣例では、黒のソーマと深く関わりのある破壊神は、
その扱いに長けたルドラ神族から代々生まれているようです(小説第6巻第2章)。
ルドラ神族はシヴァ様以外ではもうカーリーしかいないので、
そうなると次期破壊神は自動的に彼女に決定、とお考えの方は多いのでしょうね。
……それでも、しつこいようですが私は「ガイ=次期破壊神」説に1票!です。
あ、これは別に、カーリーが破壊神となることに
不満や不安があるからではないですよ。
ただ、小説版オリジナルキャラがそういう重要なポストに就く結末は、
私だったらやめておくかなぁ、と思うので。
それに、仮にそうなったとしても、彼女の次の破壊神をどうするのか、
気の早い私はそのあたりも心配になってしまいます。
うーん、それについては、彼女が子孫を残せば一応は解決しますが……。
そしてもうひとつ、古い慣例に縛られたままでは、
世界はそれ以上発展しなくなってしまうのでは?
たとえその慣例が必然的に生じたものだとしても、
シュラトたち新世代には、それを打ち破ることはできないのでしょうか?
シュラトが創造神として初めて造り出すものが「破壊神に関する新たな慣例」、
なーんて展開には……ならないかなぁ……。
カーリーについての補足ですが、
彼女が私の予想どおり次期破壊神にならないとしても、
誰かがその任につく際に、何か重要な役目を負いそうだとは思っています。
きっと、ミトラ様も同様に。
黒のソーマに耐性がある(?)のはもう彼女だけなので、
何とかしてガイを救う手助けにならないものだろうか。むむむ。

そいでもって、「ガイ=次期破壊神」説に戻ります。
予想される展開は
「『調和神ラクシュ』に次いで『創造神シュラト』が誕生し、シヴァを倒した後に、
 正しく黒のソーマを扱う者として『破壊神ガイ』を誕生させる」
というもの。
そのへんの流れの細かい順序はさておき、
「新破壊神」なら古き慣例を「壊す」ことだって可能かも知れない。
それに、黒のソーマの本質を理解しているガイなら、
シヴァ様を「倒す」ではなく「救おう」とすることだって考えられます。
……「2人が一体化して創造神」というアニメ版と同じ結末では、
やっぱり淋しいんだもん。
戦いを終えたシュラトの隣には、ちゃんとガイがいてほしい。
それにガイには、他の八部衆とも、良き友となってほしいから。
ちょっと時間はかかりそうだけど、それでもいい、
ひとりの天空人として生き続けてほしい。
もしも、シヴァ様を倒すもっとずっと前にガイをデーヴァ側につければ、
私の好きな天空曼陀羅陣も見られるかも知れないぞ! おお!
……と今さっき思いつきましたが、そんなに都合良くはいきませんか……うーん……。
ああ、でも、それがいちばん理想だなぁ。
最終決戦で異動宮に突入して行く時、
八部衆がガイも含めてちゃんと全員そろっていてくれたら、
私はもう、何も言うことはございません。
それとは少し違う展開として、
ガイが「悪」のまま「新破壊神」となってしまうことも予想の範囲内にあります。
でも、シュラトなら、
例えガイがシヴァ様の邪悪な欲望を引き継いでしまったとしても
解放してあげられるのではないかなぁ。
楽観しすぎかしら。
ただ、そうなると、アニメ版のクライマックスの
「対シヴァ戦におけるシュラト&ガイのコンビネーション攻撃」や、
「疾風魔狼剣をシヴァに撃つシュラト」が見られなくなってしまうのですよね。
あのあたりはほんとうに名場面だと思います。
作画がへろへろだったのが心底惜しい。
DVDで見返した時も、ちょっと感動してしまいました。
それが丸ごとなくなっちゃうなんて、どうしよう、大問題だなぁ。
この案は没かしら。うーむむ。
\ You may also like /

Popular Artworks

サティ&レンゲ
修羅王シュラト
調和神ラクシュ
天のきざはし
花一杯に君を待つ
彼岸
追想
かえりみち
ローズビューティー2013
調和神スーリヤ
イリル・ウーンドフィンガー
にゃんこ

Profile

桜衣淑乃(SAKURAI Yoshino)
めんどくさがりやの凝り性
ラクをするための手間は惜しまず
お茶と焼き菓子とぬいぐるみが好き
日常ブログ「花楽紗 memo」

ブログ アーカイブ

HOMETOPCONTACT

Powered by Blogger | Designed by QooQ