密教&インド神話関連【1】:「密教曼荼羅」

 2005/07/11 

シュラト 参考資料

「密教曼荼羅」

  • 「Truth In Fantasy 52 密教曼荼羅 如来・菩薩・明王・天」
  • 発行元:新紀元社(2000年)
  • 著:久保田悠羅とF.E.A.R
  • 判型:A5判
お気に入り&おすすめの1冊。
「Truth In Fantasy」シリーズは、
ミーハー心を手軽に満たしてくれるので大好きです。
特にこの本は、内容はもちろん、
本文のデザインが見やすい上にものすごーく私好み!
やっぱり極太明朝体ってかっこいいなぁ。
それにこの仏様のイラスト……とってもステキ……(うっとり)。
サブタイトルからもわかるとおり、この本は
「如来」「菩薩」「明王」「天」の4章で構成されています。
「密教の仏を中心に代表的な100尊あまりをピックアップ」(カバー見返しより抜粋)、
……そうか、仏様を数える時は「1尊、2尊」っていうのね。
そういえば「釈迦三尊像」とか教科書に載っていたような。
この本の特徴は3つあると思われます。
まず1つは、それぞれの仏様ごとに
「種字(=その仏様を表す梵字)・別名・梵名・真言・(真言の)訳」
がまとめられていること。
梵名や真言は、聞いたことのあるお名前やタントラがちょくちょく見られて、
何だかやにやしてしまいました。
2つめは、仏教の源流とされるインド神話についても触れられていること。
これ、私のような初心者には親切でありがたいです。
そしてもう1つが、ほとんどの仏様のお姿がイラストで確認できること。
墨一色で描かれていて美しいです。そしてかっこいい!
いちばんのお気に入りは訶利帝母(かりていも:=鬼子母神)(P197)。
とってもお優しい表情なんですよー、
抱っこされている赤ん坊はちょっと怖いのですけれども。
あと、韋駄天(いだてん)(P201)も好きです。
ついでに、どうでもいい話ではありますが、
乾闥婆(けんだっぱ:「シュラト」における八部衆・闥婆王のモデル)の
イラスト(P245)がクウヤに少し似ていてちょっと笑えました。ぷぷ。

私が読んで「へぇー」と思ったのは、例えば降三世明王の名前の由来。

「まさに『三つの世界を降伏(ごうぶく)するもの』である。
 三つの世界とは、現在、過去、未来のことを指し、
 これを三世(さんぜ)という」

引用:P106より抜粋
トライローは逆転生なんて高度な技を使って
その結果シュラトは一時的に記憶を失ったりしていましたが、
もしかしたらそういう設定や展開のアイディアはここから来たのかしら。
……なーんて、深読みもしてみたりして。
あくまで推測なので、まるっきり見当違いだったらお恥ずかしいのですが。
他にも「はっ、これはもしかして!」と妄想してしまう記述があちこちにあって、
なかなか楽しいです。
「仏の基礎知識」「仏の世界」(仏教の世界観解説)など、巻末付録も充実。
その中の1つであり、仏様が手に持っている仏具や道具などを紹介している
「持物(じぶつ)解説」は、イラストも付いてわかりやすいです。
そうそう、その1項目めは「斧」だったのですが、
これって「煩悩に迷う心を断ち切ることの象徴」(P278より抜粋)だったんですねぇ。
私、どうも斧には「♪鉞(まさかり)担いだ金太郎~」のイメージが強くて、
「暴れん坊なダンにぴったりの武器だなー、ハハハ」
などと思っていました。……ごめん。
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