シュラトへの道【3/3】

 2005/08/29 

シュラト

DVD発売&サイト開設までの思い出

第二次小説版ブーム

大学卒業後、職業訓練校での新生活に備えて押し入れの整理をしていた時に、
ずっと昔にしまい込んだままになっていた小説版を久しぶりに手に取りました。
「ああ、こんなのあったっけなぁ」としばらく懐かしさに浸って、
思い立った時すぐに読めるように、もっと手近な所に移しておきました。
近所に全国チェーンの中古書店がぼこぼこと建ち始めたのも、確かこの頃。
数種類並べられていた「シュラト」のムックが、次に行った時にはごっそり消滅、
なんていうのをしばしば見かけました。
身近にそういう需要と供給のあることが、ほんのりとうれしかったです。
ある日、家へ遊びに来たクラスの友人が
棚の片隅の「シュラト」のムックを見つけて「懐かしいー!」とひとこと。
何と、彼女もその昔相当はまっていたとか。
久しぶりにパワー全開でシュラトークをしたら、いっぺんに熱がよみがえって、
小説版も勢いで読み返してしまう始末。
「はっ! そういえば角川からも小説版って出てなかったか!?」
と唐突に思い出し、スニーカー版を中古で6冊まとめ買い。
そして今なお未完だという事実にショックを受けました。
「はっ! そういえばOVAは?
 転校のどさくさで忘れていたけれど、最初のしか見てないよ!」
とこれまた唐突に気が付いて、
行動範囲内のビデオレンタル屋を片っ端から調査するように。
古い上にマイナーなせいか、すでにどこにも置いてなかったので、
レンタル落ちのものを少しずつ買い集めつつも、
全巻は揃わず地団駄を踏む日々でした。
その他、放映当時は友人に借りて済ませたCDやムックの類と同人誌も、
文字どおり血眼になって探していました。
そんな時、タイミング良く市内にまんだらけがオープンしたのです。
探し物の大半が手に入り、OVAもようやく最後まで通して見ることができました。
が、見終えた直後は……、少なくとも満足感はかけらもなかったです。
ここできれいにまとまってさえいれば、
「シュラト」熱はいい意味で落ち着いたかも知れないけれど、
「これはもう小説版に賭けるしか!」といよいよ熱くなっていきました。
他にも、雑誌を通じて「シュラト」で同人活動をしている方とお知り合いになって、
とても親切にして頂きました。
そうそう、この頃、久々に手にしたアニメ誌には、
フランスのコスプレイベントで「シュラト」チームが何やら賞をとったという記事が
写真つきで載っていて、「海外にもファンがいるんだ!」と感動しました。
こうして、日常の中の「シュラト」遭遇率が少しずつですが確実に増えていったのです。

ネットライフと「シュラト」

巷では「シュラト」と同時期の作品が続々とDVD化されていることを知って、
「そろそろ『シュラト』も!」と期待を持つようになりました。
特に小説版に対しては言いたいことが膨れていく一方なので、
とりあえずノートに思い付いたことを片っ端からメモしたり、
自宅でもようやくネットが開通したので、
暇さえあれば「シュラト」で延々と検索をかけたりする日々を過ごしました。
ネット検索であちこちのページを飛び回るようになった頃、
「『シュラト』=『作画崩壊の代名詞』」
とされていると知って、軽くショックを受けました。
確かにそうだけれど、改めて人に言われるとムッときたりもして。
でも、それでも完全に忘れ去られてしまうよりはずっとましだと思います。
それに、批評ではなく批判のみだったとしても、
「シュラト」について一言でもコメントしている文章を見つけると、
今でも、それだけでうれしく思います。
仕事にもネットサーフィンにも慣れて余裕ができてくると、
今度は個人サイトの作成に興味を持つようになりました。
そして、「いつか、シュラトサイトを作るぞ!」と決意。
学生時代にノートにメモしておいたことを少しずつテキストに打ち直して、
さらにそれをサイトのコンテンツ用に整理する作業を、
ちまちまとのんびり進めていきました。

念願のDVD化

「『シュラト』TVシリーズ&メモリアルズDVD化決定」
のニュースが流れた2002年の秋には、
文字どおり飛び上がって大喜びしましたとも!
「BOX 1 の発売前にはサイトを開設させよう」と目標を定めて、
その後は自分史上例を見ないほどがんばりました。
愛というか意地というか、
「身も心も整えた状態でDVDをお迎えしたい」と思ったのです。
そして、翌2003年の2月にようやくサイトを開設し、
待ち望んでいたDVD-BOX 1 も無事に発売されました。
BOX 2 は少し遅れて5月に発売。
サイト開設以降のことは、
今ここを読んで下さっている方ならだいたいをご存知だと思うので、
割愛させていただきます。
「シュラト」ファンなんてもう私だけだろうなぁ、と思っていた時期もあるけれど、
意外とお仲間はあちこちにいらっしゃると知って、びっくりするやら感動するやら。
でも、ほんとうにうれしいです。
さて、長々と続けてきた「シュラトへの道」はこれでおしまいです。
サイト開設のところで終わっているので、
タイトルは「花楽紗への道」の方が正しい気もしますが、とりあえずこれで。
ここまで読んで下さって、ありがとうございました!
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